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保育士 看護師

職員インタビュー

保育士 看護師

“男性職員が当たり前にいる乳児院”を目指して

亀谷看護師と菱川保育士。日赤医療センター附属乳児院で、養育を担当する男性職員だ。
亀谷看護師は、看護大学を卒業後、日赤医療センターの小児科に配属。4年目で病棟から乳児院に異動になった。菱川保育士は転職組。なんと前職は警察官。4年間警察官を勤めたのち、保育の専門学校に行き、保育士となった。
日本では男性の看護師、保育士は、ともに1割以下。まだまだ少数派だ。いまだ、男性の養育担当者がいないという乳児院も少なくない。そんな中で、二人の男性職員は、日赤医療センター附属乳児院でどのように働き、どんな役割を担っているのか。

2025年6月

警察官から保育士へ、病棟看護から乳児院へ。

― そもそもお二人はなんで保育士・看護師になろうと思ったのですか? いまだ男性が少ない世界に入ることに周囲から反対はなかったですか?

亀谷:僕はもともと親戚に、看護師や介護士がいて、興味を持っていたんです。親からも看護師がいいんじゃないと言われていたし、特に男だからとか反対はなかったですね。

菱川:自分は前職が警察官で、DVとか家庭の問題とか子どもたちに関わることが多い部署だったんです。そういう子どもたちを多く見てきて、今度は子どもたち側の支援がしたいと思って保育士を目指したんです。
でも、やっぱり警察の上司や親からは反対されました。せっかく警察でも順調にステップアップしているのにもったいないって。でも自分の人生なので突き通しました。自分の人生、やりたいことをやるっていうのがモットーなので(笑)

― この乳児院で働くことになったのはなぜですか?

亀谷:僕は新卒でまず小児科に配属になって、4年目に異動で乳児院に来ました。小児科病棟は急性期のお子さんや重い疾患を持ったお子さんが多くて大変な現場で、結構毎日へとへとになっていました。
そんな時に乳児院はどうかと声をかけてもらって。乳児院は大学の時に実習にきたこともあるし、ボランティアサークルで関わったこともあったんで、幅を広げるためにもいいかなと思ったんです。

菱川:自分は保育の専門学校の時に、児童養護施設でアルバイトをしていたんですけど、そこで出会った男性の看護師さんに、愛着の素となる時期を過ごす乳児院っていうのもあるよ、ってお話を伺って。それで乳児院で働きたいなって思ったんです。

― 実際に乳児院で働いてみてどうでした?

亀谷:もう 4 年近くなりますけど、自分の性格に合っているなって思っています。病棟は急性期のお子さんが中心になるんですけど、ここはお子さんたちが生活している場で、発達のこととか、食事のこととか、子供のそういう成長や発達していく過程を見られるのはすごく面白いなって思いました。親御さんや家庭との関わりとかまで深く入っていく。子どものことを本当に深く考えられる。それにプラスして、看護師として、疾患に対する理解とかケアとかサポートも求められる。できることは多いなって思います。

菱川:自分はもともと保育士として2,3歳以上のもっと大きい子と関わるイメージだったんですけど、ここで0歳からの子たちを見ていて、赤ちゃんってめちゃくちゃ面白いなって。赤ちゃんだけど関わり方はいろいろあるし、成長もいろいろ違う。障がいで、順調に発達が進まないように思える子も、長い目で見ると、「あ、座位がとれている!」「ハイハイができるようになっている」とか、幅広い面白さ、感動が得られるなって。

 

 

本気で遊ぶ、全力で向き合う

― 子どもたちはお二人のこと大好きですよね。お二人が部屋に入ると、本当に大喜びする。

亀谷:子どもたち、結構アクティブな激し目な遊びが好きじゃないですか。だからかな。毎回、戦いを挑んでくる男の子とかいるんですけど、もう僕は本気ですね。演技でわざと負けてあげたりは絶対しないです(笑)

男性職員だからこそできること

― 男性だからできたと感じたことはありますか?

菱川:自分は担当していた子が、里親さんのおうちにいったんですけど、その時に里父さんから、その子が男の人に対して怖がるとかなくて、最初から泣かずに接してくれたって言われたんです。その里父さんは違う乳児院で里親研修を受けていたんですが、結構男性に慣れていない赤ちゃんが多くて泣かれちゃったらしいんです。でもここは男性が二人いて慣れているせいか大丈夫だったって。
家で過ごしている子どもたちは、普通に家や街で男性に接することがあると思うんですけど、施設で女性だけの職場だとなかなか男性との関わりが出来ないので、男性もいたほうがいいのかなって思います。

亀谷:それこそ子どもだけじゃなくて、お父さんとか里父さんにとっても、男性のスタッフがいるとちょっとクッションになるのかなって思います。

― 女性が多い職場で働きにくいと思うことはないですか?

亀谷:大学の時からほとんど女性っていう環境だったし、特にないですね。僕が鈍感なのかもしれないけど。

菱川:自分も鈍感なのか、特に働きにくさは感じたことないです。だから、どんどん男性の保育士に、見に来てもらいたいです。見に来るだけじゃなくて是非一緒に働いてほしい。

亀谷:そうですね。男性が半分…までは行かなくても、10人とか珍しくないくらいの数がいてくれたらいいなって思います。

― お二人がこれからやってみたいことはありますか?

亀谷:看護師として、摂食について学んでみたいとかはありますね。子どもの舌の動きとか咀嚼とか飲み込む動きの発達とか、乳児院に来て子どもたちを見ていて興味を持ちました。
あと菱川君もサッカーやっていて、僕も野球をやっていて、二人ともスポーツが好きなんで、ちょっと大きい子たちと球技とかトレーニング的な遊びとかしてみたいですね。

菱川:そうですね。遊びの中でもっと体を動かせたらなって思います。あと、「お父さん」よりはもっと関わりやすい「お兄ちゃん」的な存在になれたらなって。保育士は保育士なんですけど、もうちょっと家族に近い関係でいられたらなって思います。

亀谷:そうですね。お兄ちゃん的な存在になっていたらいいですね。